法政大学 30(15ー13)25 早稲田大学
【戦評】
連敗を食い止めたい法大ハンド部は春季リーグ第5戦、ここまで僅か1敗と好調の早稲田大学と対戦。緊張感漂う一戦を法大はスコア30-25で制し白星をあげた。
ここまで素早い速攻と固い守備を武器にリーグ戦3連勝をあげている相手に対してなんとか連敗から脱したい法大は前半、相手に合わせるのではなく法大らしさ全開のハンドボールを展開。石田(4年)の相手を揺さぶるパス回しで岩﨑(3年)、竹中(2年)の両バックが早大の守備を力強く突破し得点。そして相手の早いリスタートに対してもしっかりと早い戻りで対応し相手の得意な形に持ち込ませない。早々に試合の流れを掴んだ法大は開始8分で7-3と4点差をつけ、早大にタイムアウトを取らせる。タイムアウト明けも主導権を握らせずGK山口(4年)の安定したキーピングと7mスローストップ、キャプテン布田(4年)の相手に仕事をさせない献身的な守備はさらなる勢いをチームにもたらした。このまま法大ペースで終わると思われた前半終了間際、自分たちのミスをきっかけに連続失点しなんとか持ち堪えたものの少し嫌な雰囲気を抱えスコア15-13で前半を終えた。
互いの力がぶつかり合う後半となった。取られては取り返すという展開が続く中GKのキーピングが試合を分けた。山口が止めて攻撃が決めるという流れが徐々に増えじわじわと点差を開いていき、また松田(4年)も早大の7mスローをストップするなど2人の守護神がゴールに鍵をかけた。また岩﨑を中心とする攻撃陣も早大の固い守備をこじ開けて得点を取り続けた。得点が入るたびに全員が総立ちするほど激しく走り合い、ぶつかり合う後半となったが誰1人として集中を欠くものはおらず最後まで戦い続け法大は2勝目をあげた。なお岩崎はこの試合10得点、山口の阻止率は57%という数字を叩き出している。(広報=間)