法政大学 27(15ー14)27 日本大学
【戦評】
惜しくも勝ち星を逃す結果となってしまった国士舘戦から1週間。法大ハンド部は春季リーグ戦4連勝中でここまでわずか1敗と好調を維持する難敵日本大学と対戦し27-27の引き分けで勝ち点を分け合った。
ディフェンスが前に上がり立体的な形を作り出す伝統的な陣形を敷く日大に対し法大は全員が流動的に動くことで打開を図った。すると開始から10分で6-1と好調の相手をしっかりと対応し点差を確保することに成功。この状態を継続したい法大だったが相手の精度の高いシュートと常にプレッシャーのかかるDFに苦しめられ1点差まで詰め寄られる。相手の応援もあり徐々に会場が日大ムードになろうとしていたその時、竹中(2年)のプレーが相手選手の退場を誘い、数的有利となった法大は渡邊、早川(3年)らがゴールを決め13-8とリードを5点に広げ日大は堪らずタイムアウトを取る。その後は苦しい時間帯が続き最終的には15-14の1点リードで試合を折り返した。
後半も取っては取られる展開が続く。守備面ではしっかりと連動して守れてはいたものの相手の早いパス回しによりサイドシュートでの失点という場面が増えていく。それでも攻撃面では西村(3年)が後半開始から約10分で4得点とチームを牽引。また攻撃面でのアクセントとして大島(3年)を投入し緩急のついたボール回しで相手を翻弄する。しかし2点差のまま迎えた後半20分、立て続けに退場者を出してしまった法大は約4分間を数的不利の状態で戦うこととなってしまうもGK山口(4年)が好セーブを連発し頼れる守護神がここぞという場面で力を発揮した。試合は日大の猛攻を法政が防ぐというような展開に変わり、なんとか耐え凌いでいた法大だったが試合時間残り20秒というところで日大が逆転。ここまでかと思われたその時岩﨑(3年)のチームを救う同点スカイプレーが決まりまたしても試合は振り出しに。残り5秒という時間をなんとか凌いだ法大は好調日大相手に27-27の同点で終え相手の連勝をストップ。勝ち切ることはできなかったがそれでも貴重な勝ち点を手にした。(広報=間)